爬虫類とは??

爬虫類とは、どういう生き物であるか?皆さんは、色々創造を膨らませるか、あるいは定義を持ち出して小難しく考えるか・・人それぞれであると思う。

鱗があるから爬虫類か?・・いやいや、鳥にも鱗はありますよ。体温が無いのが爬虫類か?・・・いやいやいや、体温は、体の温度と書きますよ。

別に外部的な熱であっても体を動かせる、生命活動を維持できる温度を体温と呼びますよ。

卵で生まれる?外温動物?・・・全部、他の動物にも備わっている特徴ばっかりで、これが爬虫類の定義!って位置づけのは無いですよねぇ・・・そう、それこそが爬虫類!

つまり、他のどんな動物にも属さない属せ無い生き物をひとつのくくりでまとめて爬虫類と呼んでいるだけなのです。

爬虫類の言葉について

爬虫類は学名をReputailiaと言い、英名をReptile(レプタイル)と言います。

古来の人間は、地を這う生物を"虫"扱いしたそうで、意味合いとしては地を這う物と言う感じでしょう。

これを良いとするか悪いとするかを論じる必要性はありませんが、こういう扱いをされる(されている?)生き物です。

爬という字は、爪を立てると言う意味で、その後ろに虫と来ます・・そして、その類でまとめられる訳です。

つまり、爪を立てて、虫のように這う生命体と言いたいのでしょう。
某本には、トカゲ等は足を使ってしっかり歩くのだから爬虫類では無く、爬行類でも良いのではないかと書いてありましたが・・・まぁ、確かにそうですね。

ちなみに、ReptileもReptiliaも、語源はラテン語のRepoに由来し、意味は「這う」です。

ドイツ語だろうが日本語だろうがどう表記しても這う生き物です。

爬虫類の魅力

「人それぞれでしょ?」で片付けられる題目であります。だってそうなんですもの(笑)
まぁ、僕が魅力だと思う点をつらつらと・・・。

・フォルムの良さ

哺乳類好きや鳥類好きからしたら理解しがたいと思います。

爬虫類の姿はどの動物ともLINKしないものがあり、架空の動物で言えば怪獣、現存した事のある動物では恐竜に似ます。

僕は、怪獣だとか恐竜には興味が無く、現存する爬虫類に興味があるのですが、怪獣好きな人の中には爬虫類好きな人が多いことは確かのようです。

・人にこびない、頼らない生き物

哺乳類や鳥類には見られにくい特徴で、その手の愛好家さんの中には「慣れない動物のどこが良いのか?」と言われる方もいらっしゃいます。

では、そういう方にお聞きしますが、慣れている動物のどこが良いのですか?おそらく可愛いとか一緒に遊べるとか、そういう具体的なものしか口に出せないのではないでしょうか?

それは、貴方の本心ではありますが、貴方の本心を引き付けて離さない本当の魅力は言葉にできないのではないでしょうか?私たち爬虫類愛好家にもそれが言えるのですよ。

・レイアウトされた環境で飼育可能な生き物、独自の生態を持つ生き物

小型の爬虫類はレイアウトされたビバリウムと呼ばれる環境下で飼育可能なものが多く、そういう環境で飼うと清掃こそ大変になりますが、木を登って他の枝に飛び移る等、その動物種に合わせて面白い行動パターンが見れます。

運動量が多い上に糞尿が多い哺乳類・鳥類には真似しにくいものがあります。

また、多彩な生活環境に適応した動物だけあって、その体の作りや生態が顕著に出ます。そういう所も魅力です。

誤解を受けやすい点・世間の見解

マスメディアの普及で私たちは様々な生き物をTV画面で見ることができます。

そのお陰で一般の人でも動物に関する多少の知識を持っておられますし、それが悪いことだとは思いません。

ただ、それが間違った見解だった場合、恐ろしい事だと思います。

僕が、爬虫類の分野で誤報だと思う宣伝文句は・・・・。

・爬虫類は飼育管理が簡単で飼い易いですよ。

確かに哺乳類と比べたら、哺乳類や鳥類にかかる手間と言うものは無くなると思います。

でも、
爬虫類は、その生息環境に合わせて進化してきた独自の生活リズムを持つ野生動物です。

動物よりもその環境を管理するので哺乳類よりも難易です。

爬虫類の中でも飼育がしやすい物〜とても難しいものまでおり、例えば当HPでは、スジオや青大将やシマヘビは簡単な方、アカマタやサラサナメラは普通で、シロマダラは難しい方、タカサゴナメラは「死体に高い金を払い続けるようなもの」と言われるくらい飼育難易度が高い生き物です。

結論から言えば飼育は難しい生き物です。

これから爬虫類を飼おうと言う方は、それなりの覚悟と勉強をして飼育に望んでください。

また、
爬虫類を持って街中を歩いても自慢になりません。

世間一般から見たら凄い!と思う人より変人だと思う人の方が多いです。

僕から見たら普通の人間で、それを明らかにおかしいだろ?と思う管理で逃がしたら下の下、馬鹿の極みだと思うでしょう?

・爬虫類は臭いも少なくて毛も飛び散らない

毛は元々無いから飛び散らないし鱗は脱皮で落ちるので飛び散りませんが(掃除をサボると)糞が粉塵になって飛び散ります。

臭いに関してですが、体臭が無いだけです。ラットとかマウス、ウサギやハムスターも体臭が無いので「臭いが無い」で奨励される生物ですが、糞尿の臭いはキツイです。

体臭じゃなくても糞尿が強烈です。その体で汚物の上を歩くから臭いがペットの体について臭うのです。

・餌代がかからない。場所もとらない。管理するためのお金もかからない。

餌代は哺乳類よりも安いですが、決して格安ではありません。

また、この際言っておきますが、
餌を与える頻度は動物種と飼育頭数、成長段階に合わせて変えていくものであり、成長すれば与える頻度の減る動物でも小さい頃は多めに与えるべき種も居ます。

また場所に関しても、グリーンイグアナのように大きくなる種(未だに何でこんなに一般家庭での飼育難易なイグアナが初心者向けなのかが分からない)にはそれ相応のケージが必要なので場所は大分とります。

また、前に書いたように環境を飼育する生き物です。

餌代+光熱費は馬鹿になりません。

下手したら哺乳類よりお金がかかり、手間のかかる生き物です。

それでも貴方は飼いたいですか?特に、爬虫類を自己のステータスにしたい人に言いますが、ちゃんと飼育できなかったら周りの人に恥をさらすだけです。

爬虫類を飼育していること自体大してカッコイイ事ではありません。

動物の専門で爬虫類を扱う学校に通っている方で初めて爬虫類を飼育して興味を持った或はそうではないけど何となくこれを見た貴方へ

爬虫類は周知のとおり素晴らしい生き物ですが、飼育管理には気を配っていなければならず、餌を食べていて活発に動いていても突然死する事すらあります。

やつらは死ぬ一歩手前まで予兆を隠すのです。

拒食も死ぬまで続ける個体も少なくないです。

今、目の前に居る爬虫類を誠意を持って飼っていただきたい。

そして、爬虫類好きの周りの方々にお願いしたいことは、誠意を持って一生懸命飼育しているキーパーには独自の飼育哲学のようなものがあると
考え、その方の邪魔をせずにそっと肩を押していただきたいと思うのです。

爬虫類を飼育していると、その陰に潜む生活環境が見えてくる。そうすると自ずとその環境問題にも興味が出てくる。

そうやって成長していける人は本当に素晴らしいと思うし、僕もそうなりたいと思う次第です。

皆さん、日頃の飼育管理を徹底しましょう。そして素晴らしい爬虫ライフを送ってください。

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