分布:本州・四国・九州・佐渡島・隠岐・壱岐・五島列島・下甑島
大きさ:40〜60cm
概要:種類名の語源が「噛まれたらその日ばかり」と言う所に由来するとされる小さい蛇で、その食性から水田地帯や池や沼等に多い。
語源の由来は迷信であり、実際は噛むことを知らないおとなしい無毒蛇である。
ミズヘビ程ではないにしても半水生とも思えるくらい水は重要で、飼育下では切らしてはいけないものの一つである。
野生では涼しい時間帯に活動し、ミミズやカエルや魚等を捕食する。
薄暗く、じめじめした湿度の高い環境を好むとされる。
他のヘビとの見分け方は、首のところにある特徴的な模様と地味な体(レッドタイプとグリーンタイプが存在する)、腹の規則正しい破線(無いタイプも存在する)がポイントとなる。
飼育:シロマダラと同じで温度は大体22〜24℃程を保っている。床材は、下部にミズゴケを入れ、上部には湿らせた椰子殻を敷いており、下部はグチョグチョになるように設定してあるものも居れば腐葉土だけのもの、ミズゴケだけのもの等色々な床材を使用しているが支障は無いようだ。
ただ、腐葉土を使うと肌に艶が戻るので湿度は重要だと思う。
体が小さいだけに体調を崩すと一発でアウトなのはシロマダラと同じ。
ケージ:今のところ米びつの小さいのを改良したケージに住んでもらっている。
餌:野生では、魚・カエル(好物)&オタマジャクシ・ミミズ等を好んで食べており、飼育下でもそれを再現する必要が出てくる。
淡水魚には、ビタミン破壊酵素を含んでいるそうで、これが心配だが自然下でも食べているものであるし、耐性が備わっていると見て良い。
そのため、飼育下では、オタマジャクシ・カエル(アマガエル等が手に入らない場合はウキガエルに餌付ける)・ミミズ・金魚・メダカ・ドジョウ等をバランス良く与えていくといいと思う。
我が家ではサブアダルトの個体だけあって、小赤(金魚の赤ちゃんの成長段階で最下層)を与えている。
ドジョウに付着した農薬が心配だと言うことでドジョウを養殖している人もいると聞いたことがある。まさに筋金入りのヒバカリ好きである。
変温動物を主食としているので消化器官は元々強いほうではないらしいので、ピンクマウスに餌付けるのはどうかと思っている。やった事が無いので分からないが、試しようも無いことだし。
体を伸ばしているときは満腹であり、下痢をするようなら給餌を一時中止すると良いそうだ。
四季に応じてミミズやカエルなど餌を使い分けたりと工夫が特に重要になると言う。
また、大食いなので基本的には食べるだけ与え、それを毎日。
飢えと乾きに弱くマウス食の連中に比べると腹持ちがとても悪い。
冬眠:ヒバカリの飼育のポイントは冬眠にあるそうだ。
早いうちにしっかりと準備して冬眠に入れたほうが良いと思う。
もたもたしていれば周期的な関係で餌を食べなくなり、痩せて来て冬眠もできなくなるからだ。
冬眠について詳しいことはシロマダラのページに書いた。