サキシマバイカダLycodon ruhstrati maltifasciatus
サキシマバイカダ

生息地石垣島・西表島・宮古島

SVL
:60〜80p

食性トカゲ食い(ヤモリが好物)の蛇で、餌付きは良い方。

口のサイズにあったトカゲを普通に呑む。

ただ、大きすぎるヤモリは消化管に負担を与えかねない、導入してから暫らくはヤモリの尻尾やベビーをこまめに与えるほうが良い結果が得られるのではないだろうか?

そういう所から考えていくとピンクマウスはカロリーが高すぎて適さないかもしれない。

・・・・尤も食べないが(笑)

我が家で飼育していたものは、最初は置き餌だったが、慣れてきてからはピンセットでヤモリを摘んで
与えていた。

勢いを付けて攻撃してきたのかもしれないが、餌に噛み付いてそのまま食べたと言った具合で飼育そのものは餌付けで苦労した事は無かった。

無論、与えるのは夜行性であるから夜で、行動が活発になってきたなと思ったら与える感じだった。

拒食知らずな印象を強く受けた。

習性:樹上性の蛇の為、余り木から降りない。

日中も夜間も飼育下では木の上でとぐろを巻いている事が多い。

よって高さのあるケージで流木等で立体行動できるように工夫していた。

床材は乾燥を防ぐ意味でミズゴケを使っていたが、脱皮の際に体を湿らせる保湿的な効果はあった様に思う。

ただ、余り多湿な環境にするのは良くないらしく、調子が良かったので森を再現したテラリウムでコケとか蘭(ミヤマムギランとかあの手の蘭)を使って楽しんでいたら濡れた木を避けるようになってきて、ある日木に止まらなくなり、地表でとぐろを巻いている事も多くなり死亡してしまった。

夜行性で気が荒く、すぐに噛み付いてくるが、頭が小さいベビーだったので攻撃力が低く、手を怪我する事は無かった。

それでもパンパン飛んでくるのでちょっと鬱陶しいと共に、その闘争心には感服するばかり。



温度:30℃近い高い温度でも餌食いは落ちなかったが、この温度は無理がある。

高い温度は突然死を招くので真夏は注意が必要だ。
25〜26℃位が適当なのかもしれない。

本来、野生では涼しくなってから活動する蛇のような気がする。

備考:貴重な存在であり、生息地の開発も進んでいるような状況なので、果たして飼って良いものかと思ってしまう。
どうしても飼いたいのであれば、数こそ少ないものの時折出回るCB化したものを飼うべきで、購入前にはしっかりと餌となる爬虫類(ヤモリ等)のルートを確保し、万全の体制で飼育を開始する事が望ましいかと思われる。
それ程極端に飼育管理が難易でも無さそうなので、日頃のメンテナンスにおいては、体調を崩さない事だけに力を注ぎ、餌の間隔、温度ともにベストを尽くす事が望ましい。
病気になったら・・・では、無く病気になんて絶対させない!と言う意気込みで飼育したい。

また、ヤエヤマタカチホ・イワサキセダカヘビ・イワサキワモンベニヘビと並び、日本四大珍蛇と言われる。

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