マンダリンラットスネークElaphe mandrina

別名:タカサゴナメラ
タカサゴナメラ

分布中国中部〜南部、ミャンマー、ベトナム、台湾 
大きさ:100〜150cm(通常は1m止まり)

概要:中国の蛇の中でも特に飼育の難しいヘビとされているが、これは寄生虫の問題や、こういうヘビは中国では食用であるから雑に扱われてしまい、食用にされている中から業者が選び抜いて買ってくるからだと言う。

近年ではペット用に捕獲された物も出回ってきたそうで、昔よりは良い個体が来るそうだ。

若干神経質な面があり、餌付いていても環境が変わると食べなくなったり、暑さでバテたり、温度の急変で急死したりと一癖も二癖もある蛇で、それゆえか飼育難易度がSSSクラス。世界屈指の飼育難易度を誇る蛇となっている。

日本のジムグリと並んで人気が高く、外国(タカサゴからしてみれば日本も外国である)で非常に人気が高い。

「死体に金を払うような物」と言われながらも入荷すると即売れなのだから凄い事だ。

僕は、とあるショップに入荷した際に頼み込んでやっとゲットした個体を所有している。

CB化した個体はとても飼い易いそうで、WCとは比べ物にならないのだそうだ。が、値段も究極である。

また本で見たが、生きたまま内臓を抜かれている個体が流通している可能性もあり(中国人から見たら食用で、生きていて鮮度の落ちない肉であれば良いからね)うるようだが、真偽の程は定かではない。ただ、前テレビでスジオの胆を抜いている映像があったので、もしかしたら同様の個体が流通しているかもしれない。

また、体の特徴が非常に似ており、属もジムグリと同じである。生態も地面に潜ると言う点で共通しているが、この二種は収斂的な進化の結果だとされる。

派手な色彩にはバリエーションがあり、稀に色変も入荷する。

飼育:とにかく神経質な蛇だと聞いたので隠れ家を多めに設けてある。

温度に関しては25℃で即死した例がネットにあったが、思うに25℃と言う温度で死んだのではなく、寒いところからいきなり25℃の室温に持ってこられた温度差のショックで死んだのではないだろうか?

書籍には20〜23℃では、温度が低すぎて餌を食えないし、かと言って冬眠も出来ないと書いてあった。

我が家の家では23℃程であり、とりあえずこの温度で様子を見ている。

ほとんど動き回ることもせずにトグロを巻いており、霧吹きの水が掛かっただけで口をあけて怒る。かなり気の荒い蛇である。
タカサゴナメラのケージ
土を入れて飼育していた時期もあったが、我が家のジムグリは捕食の際に餌についた腐葉土でマウスロットを誘発してしまい、落としてしまったので、その反省を踏まえてこのようなケージにしてある。
右は水入れ。左は湿らせたミズゴケの入ったタッパであり、良くこの中に潜っている。シェルターの役割も兼ねている。
画像では入れてないのだがドライシェルターも入れた方が良いかもしれない。生息地の捕獲圧も凄いのだし飼うのも難易なのだから本腰を入れて飼育に望みたい種類である。

また神経質な為に急な環境変化やハンドリングはお勧めできない。
少し大きめのケージを与え、冷涼な気温を用意し、環境を変えたり等と刺激を与えず、ハンドリングもNG。飼ってて面白いかと言われたら、はっきり言って微妙である。本当に好きな人にだけ飼って貰いたい蛇だと思う。


:この手の蛇は餌付けに苦労するようだ。うちも最初は例に習って活ファジーを与えた所、巻きついて苦心の末に絞め殺した。
ここまでは良かったが、死んだのを確認して、そこから捕食行動に移らなかった。こちらが気に入らなかったのか何が原因かは不明だが相当気難しい蛇だ。
その後、活ピンクラットを、ケージに入れておいたら食べた様子。

冬眠他のヘビに準ずると思われる。

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