ジムグリElaphe conspicillata
ジムグリ(幼蛇)市松模様
▲幼蛇 右はジムグリ特有の模様、腹部の市松模様▲
分布:
北海道、本州・四国・九州・国後・伊豆大島・隠岐・壱岐・屋久島・種子島

大きさ:80〜100cm

生態
:円筒形の体と上唇が下唇に覆いかぶさった丸い顔から分かるように地中性傾向が強く、一日の大半を土の中で過ごしていると思われる。
ジムグリは、人気がある蛇だが、人気があるから買ってみようかな?って言うんだったら買わないほうが良いと思う。間違えなくつまらない蛇(笑)
その綺麗な体色だって土から掘り起こさないと拝めない事が多い。
CBで30000円と言う価格が付くくらい日本産の中でも高価な部類に入る。
体色は、幼蛇の時には実に鮮やかで綺麗であるが、成蛇になると黒い模様も大分薄らいで地味な美しさを持つ蛇に変身する。
ハッチしてから初めて食べたものに執着し、それ以外は受け付けない事もあると言うから、癖のある蛇である。
WCの場合、ヒミズだとかトガリネズミしか食わないようなジムグリを手に入れる恐れがあり、チェーンフィーディングで頑張って餌付けて下さい・・となる(笑)
大人しい個体が多く、割と神経質でCB以外はガンガン餌を食べるということも無いと言う。初心者向けではない。
夏は暑いので拒食モードになり、秋に荒食いを始めるが、荒食いせずに冬眠して翌春食べだす事もあると言う。
一年のうちで限られた時期にしか食わない個体が多いので、これを知らないと強制給餌してしまい、殺す結果になる。

ケージ:プラケースに10cm以上土を敷いて、下層はジメジメ、中層は程よく、上層は乾燥気味にしたケージで飼育。
シェルターとして瓦欠けを入れたが使用しない。パネルヒーター等で一部ホットスポットを設け、温度勾配が出るようにすると良いらしい。
一部湿った場所を設けても良いと言う。

:まだピンクマウスしか食べられないのでピンクマウスを置き餌で与えている。

温度:日中25〜26℃ 夜間24〜18℃で、涼しくなる工夫をする。暑くなると状態を崩すことがある。

注意点:土の中で暮らすだけあって、土を入れたケージで飼育するが、餌を食べる時に土も一緒に飲んでしまい、口の中を傷つけてマウスロットと言う口内炎を引き起こすことがある。
床材を新聞紙にして、一部タッパウェアに湿らせたミズゴケを詰めたハイドボックス(隠れ家)を作るか、床をミズゴケにして湿った所と乾燥した部分を作るなどすると良いと思われる。

inserted by FC2 system